塩の道トレイル  1


                        2014年10月29日〜10月31日 (晴れ)

                          地図 糸魚川・越後大野・雨飾山

                              参加者  4名
 <1日目コース>

糸魚川駅10:01―元標10:20―美山公園11:00―糸魚川CC入口12:00〜12:30―十王堂13:00―ウトウ13:55―中山峠14:00―
仁王堂14:40―山口16:45 ホテルホワイトクリフ(泊)

 駅から少し海側にある元標から歩き始める。甘い匂いの漂う酒造所や学校などの街中を晴天の下暑さをこらえて歩く。日本海を背に美山公園を過ぎ姫川を右手に眺めながら歩を進めて行くと、やがて左手に駒ケ岳と雨飾山が見えて来た。

大野神社から山道に入ると、通りかかりの人達から「クマが出るから気を付けるように」と声をかけて来る。紅葉の美しいウトウを歩いていると大きなクマのふんを見かけ、中山峠を越えると今まで嗅いだ事のない強烈な異常な匂いがしていたので、全員で力の限り鈴を鳴らしたり笛を吹いたりして足早に通り過ぎた。

林道に出るとセイタカアワダチソウやススキの白い穂がゆれる里道を歩く。頚城連山と雨飾山が夕日に染まるころようやく宿に到着した。
              
 起点となる道路元標から塩の道 「旧松本街道」 がはじまり、問屋街や酒蔵のある街中を進む。
   
 越後糸魚川と信州松本までを結ぶ120キロの生活路は、ボッカ達や牛方によって物資が搬送されていた。その記念碑や重い荷を運んだ歩荷像がこの美山公園にある。
    
ボッカ達は50sもの荷物を背負い塩の道を行き来した。 十王堂を経て大野神社より山道となる。「クマに注意」の情報が入る。
     
 道がU字に掘られ、牛が道に沿って歩きやすくなっている所をウトウと呼ばれていた。
   
 強烈なクマの匂いで足早に通り抜けた中山峠を過ぎると、頚城連山や雨飾山が大きくなり、次第に夕日に赤く染まって来た。
 <2日目コース>

宿 7:30―大ザイの神8:50―白池9:45〜10:10―大綱峠11:00―横川の吊橋13:10―六地蔵13:55―大綱宿バス停14:40―姫川
温泉15:15  朝日荘(泊)

 今日も素晴らしい天気で、駒ヶ岳や雨飾山が少しづつ角度を変えて良く見える。雪で埋もれる冬はこの木を目標にしとという大ザイの神に着く。朝日に輝く紅葉の道を進むと、エメラルドグリーン色の湖面に雨飾山を映す美しい白池に到着した。

右手すぐそこは戸倉山だが、立ち寄らず角間池へと進む。振り返ると日本海がきらめいていた。
ブナの美しい大綱峠を経て横川渓谷へ出ると、滝や丸太橋、吊橋などがあり、変化に富んだ美しい所だった。広いグラウンドのある六地蔵に出た所は、雨飾山の絶景ポイントでゆっくり休憩をとった。
    
 朝日を浴びて紅葉の道を行くと、見事な大木の大ザイの神へと辿り、しばらく行くと白池を背後に近年発掘されたボッカ宿の遺跡がある。
   
 紅葉した辺りの山々を湖面に映す白池と、きらめく日本海の美しい景色が広がっていた。
    
 大綱峠は雰囲気の良いブナの美しい峠越えの道を辿った。
     
 変化に富んだ横川渓谷を行くと、スリル満点の吊橋から美しいあたりのけしきを楽しんだ。
    
 六地蔵近くの小広いグラウンドから雨飾山の絶景を堪能していると、かたわらに大糸線の可愛らしい電車が通り過ぎて行った。
 <3日目コース>

宿8:00―ボッカトチノキ9:30―猫鼻の石仏群10:30―天神道の看板11:00―城の越11:50―道の駅小谷12:30〜13:10―南小谷駅13:25

今日は県道や国道の舗装した道から歩きだした。途中の見事なボッカトチノキを見送り、葛葉道に入り 紅葉を楽しみ再び国道へと出てトンネル手前の階段を下り、姫川の谷沿いを天神道の看板に導かれながら歩いてゆくと橋を渡った先から道が無くなりヤブこぎで先を行くこととなった。後で確認すると新しい道が付けられていた。

この先は小谷村の管轄となりやたらに道標が多くなった。クマの心配はなさそうで最後の紅葉の道を下り、道の駅でゆっくり電車の時刻に合せランチタイムを取り帰路についた。
    
 宿から舗装道をしばらく行くとボッカトチノキの大木を過ぎ、葛葉峠の紅葉を楽しみながら進んだ。
   
 姫川沿いを進んで行くと、多くなった道標に導かれ石仏群へと向かった。
    
 猫鼻石仏群から最後の紅葉した城の越を下り今回の終着地の北小谷駅へは後少し。