A 鎌倉切通しめぐり           2012年10月15日   参加者 8名
<コース>金沢八景駅−朝比奈バス停−朝夷奈切り通し−山なみハイキングコース−久木大池−名越切り通し−JR鎌倉駅  
   
朝比奈バス停を降り小道に入るとイチイの老木がある。その先 朝夷奈切り通しの標識の傍らに8基の庚申塔の出迎えを受ける。ここが横浜側入口となる。まもなく頭上に横浜横須賀高速道路をくぐり、苔むした道を進む。
   
鎌倉時代に生活路として山を切り開いて掘られた道を行く。切岸のようなところに仏像が彫られていて、かつてお墓だったそうである。 
   
苔むした崖の表面に1メートル程に彫られている仏像で、そのかたわらに道造供養塔(江戸中期)がたたずんでいた。 
   
うっそうとした緑の中を行くと熊野神社分岐となり、神社方面に道を分け進むと樹林の下はヤブミョウガの大群落で、その先に神社の鳥居が見えた。 
   
この神社は、この切通しを掘削した時の守護神として、熊野三社大明神を祀ったのがはじまりと案内板にあった。分岐に戻り先を行くと岩盤状の道の脇は水が流れ、足元は悪く滑りやすい。しかし水が豊富なので、コケやシダ類が多い。 
 <朝夷奈切り通しで出会ったシダ類と花々>


ホウライシダ アジアンタムに似ている


リョウメンシダ


コモチシダ


オリズルシダ
   

ホトトギス
 

サラシナショウマ
 
 
  十二所果樹園への標識手前に小さな滝があり、朝夷奈切り通しの石碑が立っていてここが鎌倉側入口となる。多種多様なシダ類をはじめ、今が盛りとたくさんのホトトギスの花が咲き誇り、また崖のあちらこちらにはイワタバコの群落もあり、季節毎に咲く花々は訪れる人々を楽しませてくれるでしょう。
   
 十二所果樹園へと進み、逗子池子米軍管理地沿いのやまなみハイキングコースを辿り、静かな久木大池に立ち寄った。10月半ば紅葉にはまだ早かった。 
   
  住宅街を通り抜けもう一つの名越切り通しを行く、この切り通しは敵が簡単に通る事が出来ないように、狭く掘られていて道には
大きな岩が数か所置かれ、敵の容易な侵入を防いだそうだ。 
   
  標識の先にある、まんだら堂やぐら群に立ち寄る。鎌倉時代の墓墳群で開園は土日のみになっている。 
   
住宅街の一角にある、日蓮上人の産湯に使われたという井戸、鎌倉五名水の一つ日蓮水や、ぼたもちを振る舞ったとされるぼたもち寺、日蓮上人ゆかりの地を訪れ終着の鎌倉駅へと向かった。