塩の道 U
 

 2015年5月25日〜5月27日

(晴れ)


地図 雨中・白馬町・神成・大町


参加者   5名
<コース>

25日 南小谷駅12:00―小土山石仏12:50―千国諏訪神社14:30―牛方宿15:40―落倉(泊)16:45

26日 宿8:00―観音原石仏群9:20―白馬駅―10:45〜11:35―親海湿原 12:20〜13:30―鬼石14:30―中綱湖(泊)15:50

27日 宿7:45―猿ヶ城峰8:20―小熊山10:25〜11:00―ゆーぷる木崎湖12:45―大町博物館13:00〜14:00―信濃大町駅
14:40 
 
5/25
3日間とも真夏日となり木陰のない舗装路は少々厳しそうだ。

南小谷駅より姫川を渡り、小谷村郷土館から7kmの千国越えコースから出発する。 庚申塔、小土山石仏群、大別当庚申塚と上がり坂を進み、黄色い菜の花や田植えが済んだ棚田、そしてあたりは雪山が聳えていて、千国街道の醍醐味を味わいながら進んで行く。

千国諏訪神社、千国宿、番所跡、親坂から牛方宿へと登り一休みする。沓掛の里道に出ると、白馬の山々が美しく見える。そこから観音がずら―っと並ぶ前山百体観音群を過ぎ、ようやく松沢へと到着 した。ゆっくりと白馬方面の山々と雨飾山や大渚山の展望を楽しむうちに、迎えのペンションの車で宿へと向かった。
   
 南小谷駅  小土山石仏群
   
 道の傍らに立つ標識  千国諏訪神社
   
 番所跡  親坂石仏群
   
 鬼無里の山々が見える  牛方宿
   
 沓掛  前山百体観音
 
 松沢より雨飾山と大渚山遠望
5/26
白馬三山が朝日に輝く朝、今日も暑くなるとの予報だが約20qを歩く予定で出発する。伝説のおかる穴、切久保諏訪神社、庚申塚を過ぎ、観音原石仏群に出た。そこから新田、森上へと進み、松川橋より白馬三山の素晴らしい景観が広がっていた。

暑さは増すばかり、国道沿いで休む所がなく、白馬駅で昼食としその後メンバーで相談しタクシーにて親海湿原に向かった。運転士さんの計らいで、塩の道を通ってくれ、要所で車を止め説明をして頂いた。

湿原も暑さで干上がりそうだった。ミツガシワ、カキツバタ、レンゲツツジ、カタクリ、ニリンソウ等々咲き誇っていた。姫川源流ではバイカモが清流にゆれていた。ミズバショウノ大きくなった葉っぱが茂っていた。

その後塩の道に戻り佐野坂峠を越えるとようやく青木湖の青い湖面が見えて来た。途中たくさんのキクザキイチゲの花々に見送られ最後の頑張りで宿へと到着した。 
   
 宿泊先のペンションの前で  切久保諏訪神社
   
 案内板  切久保庚申塚
   
 観音原石仏群  ハルリンドウ?
  
 信濃森上
 
 松川橋より白馬三山を望む
   
 親海湿原  ミツガシワやカキツバタなどの花々が咲きそろう
   
 清流にゆれるバイカモの花  姫川源流
   
 青木湖  道の傍らに咲くキクザキイチゲの花々
5/27
予定している小熊山は「クマが出るから心配」と宿のご主人に言われたが、出そうな所は車で送って頂けることになり、結果行く事になった。黒沢高源や猿ヶ城峰へと向かったが、途中猿の群れ2回ほどあった。林道から登山道に入る所でおろしてもらった。

登山道を進むと木々の間から鹿島槍が見え、しばらく行くと木崎湖が眼下に広がる場所に出た。パラグライダーが飛び出す場所のようだった。イワカガミ、ユキザサや樹木の観察を楽しみながら進む。そしてまたあたりのクマの気配や猿の群れにも注意したが前回のような異変は無くホッとした。残念ながらたどり着いた山頂からの視界は無かった。

山頂から長い急坂を下り、その後も長い林道を歩き、ようやくゆ〜ぷる木崎湖に到着した。しかしバスの時間がありすぎで、タクシーを呼ぼうとしていたところ、ご親切な方に山岳博物館まで送って頂ける事になった。おかげで小熊山から見るはずだった北アルプスの雄大な景色を博物館から楽しむ事が出来た。

糸魚川から姫川までの深い山の中、大網峠越え、天神道越え、石坂越え、千国越えを歩き通し、途中にすばらしい白馬三山、八方、五竜、鹿島槍、爺ヶ岳などの北アルプスのけしきを見ながら歩いたコースに念願が叶って本当に感無量であった。 
   
小熊山の道標 クマの気配に気を付けながら歩いた 登山道
   
 樹間から鹿島槍ヶ岳を望む  眼下に見えた木崎湖
   
 コースのチェックをしながら進む たどり着いた 山岳博物館より爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳を望む